こんにちは!chanmiです。
作業療法士として、新人の頃から勤務していた病院を退職し、数年が経過しました。
現在は、地域の施設でのんびりと業務を行うことが出来ており、ストレスがかなり軽減されたため、転職して正解だったなぁと思います。
今回は、病院から転職した経験談や、入職・転職先に確認すべき点について書いていきたいと思います。
皆様の参考になりますと幸いです。
今回の内容は、病院勤務時代の当時の状況となっております。あくまで私の経験談となりますので、全ての病院に当てはまるとは限りません。ご了承ください。
辛かった病院勤務時代の話
当時の職場の環境としては、
- 回復期リハビリテーションでの勤務
- 作業療法士免許取り立ての、新入職員としてのスタート
となっておりました。
早朝出勤や残業が当たり前、休憩も満足に取れない現実
勤務していた病院では、一日に「3単位×6人」の患者さんを診療することが基本であり、
- 8:30出勤
- 9:00午前の診療(3単位×3人)
- 12:00休憩・掃除
- 13:00午後の診療(3単位×3人)
- 16:00カルテ入力、書類作成など
- 17:00退勤
こんな感じのスケジュールが基本でした。(1単位=20分診療となっています)
しかし、このように1日が終わることは稀であり、ほとんどの日は、
- 7:30出勤
- 7:40情報収集、代診患者さんのプログラム確認、書類作成など
- 9:00午前の診療(3単位×3人)
- 12:00食事評価、外出訓練の準備、ミーティングなど
- 12:30休憩・掃除
- 13:00午後の診療(3単位×3人)
- 16:00カンファレンス、担当間の打ち合わせなど
- 17:00カルテ入力、書類作成、診療準備など
- 21:00退勤
といった具合に、非常に濃い1日を過ごしておりました。
通常であれば16時以降の時間は、カルテ入力や書類の作成をすることが出来るのですが、
その時間に、
- カンファレンス
- チームミーティング
- 担当者間の打ち合わせ
- 委員会活動 など
が入ることがあり、結果的に業務時間はそれらで埋まってしまう事が多くありました。
さらに私の勤務していた病院では新人が毎日行う「通称新人業務」という名の雑用があり、
さらに業務量が増える毎日でした。
新人の頃は業務の一つ一つに時間がかかるのに、なぜさらに雑用をしなければいけないのだろうか。みんなで分担すればいいのに…。
といつも思っておりました。
また、午前の診療前には、
- 掃除
- 朝礼
- 部署ごとの朝礼
が約20分間あるため、
病棟に上がって担当患者さんの情報収集や挨拶回りをしたり、
代診の患者さんのプログラム内容を確認するためには、必然的に出勤時間を早める必要がありました。
終わっていない書類の作成を、朝の時間に行うことも多かったです(泣)
そして休憩時間には、
- OT間でのミーティング
- 勉強会
- 学生さんの歓迎会 など
が行われることが頻繁にあり、さらにそこに、作業療法士ならではの、
- 食事評価
- 外出訓練の準備 など
が重なるものなら、お昼ご飯をゆっくりと食べている時間もありませんでした。
休憩時間くらい、独りでほっとする時間が欲しかったです。
勉強会や研修で失われたプライベートな時間
「患者さんの為に…。」が合言葉で、
「自己研鑽しない=悪」といった価値観の元、業務後や休日の研修、勉強会参加は当たり前でした。
もちろん、患者さんのために、自己研鑽は必須だと思いますが、
寝ても覚めても、常に仕事の事を考えなくてはいけない日々は地獄でした。
自分のプライベートを犠牲にしてまで、患者さんに尽くさないといけないのか…。
そして、頑張って資格を取得しても、給料には反映されず、モチベーションは日に日に下がっていきました。
転職後の嬉しい変化
病院での勤務が本当にしんどくなり、ついに転職を決意しました。
転職後は、1日のスケジュールを中心に大きく変化があり、プライベートにも嬉しい影響がありました。
定時に出退勤が当たり前、休憩時間がフルで取れるようになった
転職後の1日のスケジュールはこんな感じで、
- 8:30出勤
- 9:00掃除、情報収集・診療準備など
- 10:00午前の診療(3単位×3人)
- 13:00休憩
- 14:00午後の診療(3単位×3人)
- 17:00カルテ記載
- 17:30退勤
職場が近かったこともあり、8時に自宅を出て、18時には帰宅が出来る生活へと変化しました。
仕事終わりに、本屋さんに立ち寄れる日が来るとは思いませんでした。
プライベートの時間を有意義に過ごせるようになり、当時付き合っていた夫とも余裕を持って接することが出来るようになりました。
診療前後には、情報収集や書類作成をするための時間が設けられており、
残業をせずとも、業務内の時間で全て終わらせることが出来るようになりました。
(書類作成の量も病院時代と比べて、劇的に減った事もありますが…)
また、休憩時間にはゆっくりご飯を食べて、同僚と談笑したり、テレビを見ながら、60分間を有意義に過ごせるようになりました。
業務時間内に勉強会や研修に参加できるようになった
業務後や休憩時間を利用しての勉強会や研修がなくなり、全て業務時間内に実施されるようになりました。
そのため、しっかりとプライベートな時間を確保することができ、リフレッシュして次の日の業務にも望めるようになりました。
また、休日に研修に参加しなければならない場合には、事前に申請すれば、他の日に振替で休みがもらえるようになりました。
さらに、勉強会や研修費用は、上限なく、全額会社もちです。病院時代は、上限があり、自腹で行くことも多かった…。
職場を決める際に確認したい点
転職して、たくさんのメリットがあったことは分かったけれど、
そんなにいい転職先が見つかるかなぁ。
このように考える方もおられるのではないでしょうか?
職場を決める際には、事前のリサーチが欠かせないと考えております。
職場を検討する際には、お給料も大切ですが、
- スタッフの残業時間や頻度
- 一日のタイムスケジュール
- 勉強会や研修の実施頻度 など
をしっかりと確認すべきだと思います。
そうすれば、私のように業務に追われる日々を回避することが出来るかもしれません。
聞きにくいかもしれませんが、長く働き続けるためにも、ぜひ確認してみてください。
私も見学時に確認しましたが、快く教えてくださいました!
まとめ
いかがだったでしょうか?
作業療法士として、働ける場所はたくさんありますし、現在の環境が辛かったら、変えてみることも一つだと思います。
せっかく頑張って実習や、国家試験を乗り越えたのに、仕事が辛いのは悲しいですよね。
自分自身に合った環境で、出来るだけ楽しく、作業療法士を続けていきましょう!
コメント
自分にあった職場を見つけるのは本当に大切ですよね!