こんにちは!chanmiです。
作業療法士になったけれど、仕事が辛いなぁ。
せっかく時間とお金をかけて資格を取ったから、辛くても辞められない。
今回は、このように「毎日仕事に行くのが辛い。」と感じておられる作業療法士の方に向けて、私自身の考えを述べていきたいと思います。
結論から申し上げますと、
・新人であれ、ある程度の経験年数を重ねた人であれ、作業療法士はいつでも辞めていい
と思っています。
ちなみに私の経歴はというと、
・回復期リハビリテーション病棟で約3年
・地域の施設で約4年
作業療法士としての勤務経験があります。
紆余曲折ありながら、現在も作業療法士として働いておりますが、日々辞めたいと感じる事が多々あるため、私自身の気持ちの整理も兼ねて、「作業療法士を辞めてもいい理由」を書いていきたいと思います。
皆様の参考になりますと幸いです。
作業療法士が辛い理由とは?【筆者の経験談】
せっかく苦労して取った資格で、憧れてなったはずの作業療法士。
なぜ辞めたくなるほど辛いと感じるのかを、私の経験を元にまとめてみました。
身体や精神的な負担が大きい
机上での作業活動をメインでする職業だと思って、作業療法士を目指したのですが、
実習や実際に働いてみて感じたのは、
「いや、結構肉体労働の要素も多くないか!?」という事です。
患者さんの移乗、結構腰にきますよね。トイレ動作や入浴動作の練習も介助量が多くなるにつれて力が必要になりますよね。
作業療法士は、「肉体労働」「頭脳労働」「感情労働」だと前の部長によく聞かされました。
この三要素が揃っているのですから、そりゃしんどいはずです。
実習中も知識はかなり必要だったし、患者さんと向き合う事ももちろん精神的にはしんどかったですが、実際に現場で働いてみてここまで、身体を使う仕事だとは思っていませんでした。
作業療法士は女性の方も多いため、小柄な方だと余計にしんどいだろうなぁと思います。
ちなみに身長164cmの私。学生時代は体力にも自信がありましたが、
かなりしんどいです。
現場の皆様、本当に良く頑張っておられると思います。
残業が多い
これは、職場にもよるのですが、残業が多い業界だと思います。
今でさえ、残業ほぼゼロの職場で働いていますが、前の職場は終業時間ギリギリまでパソコンを開き、朝も就業前から業務をこなさないと終わらない環境でした。
作業療法士の友人の話を聞いても、2~3時間の残業は当たり前とも聞きます。
自己研鑽を兼ねた研修等も勤務後や休日に行われるため、休む時間がなかなか取れない方も多いかと思います。
仕事中心の生活だと、何のために生きているのかよく分からなくなりますね。
残業のリアルについては、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
他職種との連携が多く、気を遣う
これは、コミュニケーションが苦ではない方にとっては、そこまでストレス因子にはならないと思いますが、人と話すのが苦手な私にとって、情報共有をしたり、意見をぶつけ合ったりすることが、かなり負担になっています。
患者さんと話すのは大丈夫なので、そこは助かっていますが…。
また、作業療法士としての意見を求められると、自分の考えに自信がない事もあり、つい曖昧な回答しか返せず、いつもモヤモヤとしてしまいます。
上司からは、「取り合えず方向性をズバっと伝えた方が良い。」と言われますが、未だに中々出来ていません。
他の業界で働いたとしても、他者とのコミュニケーションは必須だと思います。
作業療法士同士で話す事ですら、方向性で揉めたりするのに、医師、看護師、理学療法士…といったような、また別の専門性を持っている職種と連携していく必要があるのですから、そりゃ大変です。
作業療法士を辞めてもいい理由
作業療法士が辛い理由は、まだまだ挙げるときりがないと思いますが、皆様、多かれ少なかれ大変な思いをされながら、働かれていると思います。
次は、私なりに作業療法士を辞めてもいい理由を考えてみたので、皆様が働きやすくなる一つのきっかけになりますと幸いです。
無理して続けても、結局は続かないから
せっかく、作業療法士になるために専門学校や大学に行ったのに。
学費も高かったし、親にも申し訳ない
まず、私が辞めたいと考えたときに、最初に浮かんだ事です。
「学費、高かったですもんね…。実習頑張ったしなぁ…。」
とても良く分かります(泣)
しかし、親になった立場で思うのは、子供が辛い思いをして仕事をしている方が心苦しいです。(私の場合はですが…。)
生きやすい道に進んでもらった方が断然嬉しいという事です。
自分の限界を超えて無理に仕事を続けると、私の様に体調を壊します。
めまいが頻繁に起こったり、涙が止まらないなど…。あの頃は限界でしたね。
「自分自身の身体や心を犠牲にしてまで、他人に尽くす必要はない。患者さんに対しても一緒。」
この言葉を上司に言われてから、私自身の仕事に対する価値観はガラリと変わりました。
本当に、その通りだと思います。
若く、体力がある内は、自己犠牲して患者さんに尽くしても何とかやっていけるかもしれませんが、それも何十年と作業療法士を続けていこうと思うのであれば、辞めておいた方がいいと思います。
人のために頑張りたいのであれば、まずは自分を一番大切にしましょう。
自分の人生は一度切りだから
ありきたりな事を言うかもしれませんが、結局、自分の人生は一度きりしかないという事を考えると、
体調に支障が出るほど嫌な仕事に就いている時間は「すごくもったいない。」と思います。
何かの記事で読んだことがあるのですが、アメリカ人は生涯で10回以上も転職するそうです。
日本人も嫌な職場や職種はさっさと辞めてしまって、自分にあう職場や職種をもっと見つけられるようになればいいのにと思います。
今の職場を辞める時に考えるべき事
私自身、前の職場を辞める際に、じっくりと考えてみて良かったことがあったので、ここで書いていきます。
ぜひ、考えたことを紙やノートに書き残しておくとさらにgoodです!
作業療法士を続ける or 辞める
職場を変えて、「作業療法士」を今後も続けてやってみるのか。
それとも全く違う職業に就くのか。
これは、本当に個人の考えが強いと思いますが、私の場合、転職したいと思っていた当時は作業療法士自体はやりがいがあるし、頑張りたいと思っていたため、「別の職場に転職する」道を選択しました。
回復期リハビリテーション病棟の業務量の多さから逃れたかったわけです。(もろもろの人間関係と共に)
後は、「せっかく資格を取ったのだから別の職場でもうちょっと頑張ってみて、それでもダメなら辞めよう。」といった思いが強かったこともあります。
現在は、転職をして業務量は格段に減りましたが、日々「ポジショニング」や「動作分析」の事ばかり考えていると、なんだかとても疲れてしまい、「医療職とは全然違う業界で働いてみたい」といった思いが、沸々と湧いている状態です。
パン屋さんとかケーキ屋さんで働きたい…。
自宅で稼げたらもう最高です。
仕事に求める事を考えてみる
私を含め、多くの人が
・お金が欲しい
といった理由で仕事をされている方がほとんどだと思います。
生活のためにお金を稼ぐことが目的であるため、別に作業療法士にこだわって働かなくても、他にお金を稼ぐ手段はいくらでもあるわけです。
他にも、
・お金を稼ぐことよりも、人の役に立ちたい
といった思いで仕事をされている方もおられるのではないでしょうか。
「仕事」に対して求めるものは人それぞれだと思います。
まず、自分は仕事に対して何を求めているのかを一旦整理してみる事が大切だと考えます。
例えば、「お金がもらえない状況ではこの仕事を続けられない。」のであれば、
お金を稼ぐために仕事をしているといえるのかなぁと思います。
そして、自分が求める仕事が見つかったのであれば、自分自身が楽に働ける環境も一緒に考えて頂ければと思います。
お金は稼げても、続けていくことが出来ないと、必要以上の転職を繰り返すことになると思うからです。
具体的に、私が楽に働ける環境としての一例を挙げてみると、
- 職場までの通勤距離が、車で片道30分以内
- 急な予定変更がない
- 昼休みがきちんと取れる(しかも1人で)
- 飲み会がない など
といった感じになります。
絶対譲れない条件を考えてみて、そこをクリアできる職場を選んで働いていく必要があると思います。
もちろん、自分自身の求める条件を全て満たす職場はないとは思うのですが(あれば、最高です!!おめでとうございます!!)、様々な場所を経験するにつれて絶対譲れない部分が見えてくると考えます。
ぜひ、一度ゆっくり自分自身について振り返ってみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
よく、「3ヶ月、3年間は頑張れ!」と言われますが、無理をして、自分自身が壊れてしまっても誰も責任を取ってくれません。
そして、一年目で辞めても他の病院や別の業界で働いている方はたくさんいます。
自分の人生を、楽に生きられる人が一人でも多く増えればいいなぁと願うばかりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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